25日の香港市場でハンセン指数は小高くスタートしそうだ。昨晩の欧米株高とADRの堅調推移を手掛かりとして、序盤は買いが先行するだろう。米FRB議長の議会証言が利上げに慎重姿勢を示したと捉えられており、改めて世界的な金融緩和政策継続への思惑が相場を下支えしよう。ただ、本日は午前中にHSBCの中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表予定だ。春節(旧正月)を跨ぐ期間の集計で、設備稼働面で1月からの落ち込みが懸念される。相場には織り込み済みで、悪化を示した場合は中国の追加金融緩和期待を誘うものと考えられるが、相場の波乱を招く公算が大きいため注意が必要となるだろう。
連休明け25日の中国市場で上海総合指数は8営業日続伸を目指すか。先高期待からの買いが相場を後押ししそうだ。序盤はHSBCの2月製造業PMI速報値を織り込む動きを想定も、その後はじり高商状となるだろう。同指数が3,100〜3,400ptのレンジ相場と仮定した場合、現在の水準(17日終値3,246pt)は戻り相場の途中だ。そこから前述レンジの上限3,400ptまでの値幅150ptを今後の上昇余地と見る投資家も少なくないだろう。
(檜和田)
ナスダック10日続伸でネット関連株に注目
米ナスダック総合指数の10日続伸を受け、ITやネット、バイオ関連が物色されそうだ。年初から株価が右肩上がりのテンセント(00700)や金山軟件(03888)が関連銘柄となろう。上海A株では、春節前まで6日続伸中の中国国旅(601888)に注目したい。上場来高値50.45元(15/2/4)の更新も視野に入る。
(奥山)