24日の香港市場でハンセン指数は軟調推移が予想される。昨晩の米株安と原油安が重荷となりそうで、序盤は売りが先行する公算が大きい。また、昨日発表のHSBC(00005)や恒生銀行(00011)の減益決算が金融株の足を引っ張りそうで、指数への影響が懸念される。昨晩の原油先物相場の下落が石油株や油田開発関連銘柄の売り材料として捉えられよう。
中国市場が本日まで休場のため手掛かり材料に乏しいほか、今晩予定されている米FRB議長による議会証言や明日発表予定のHSBCの中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値を見極めたいとする動きから商いは低迷しそうだ。香港当局によると、春節(旧正月)の連休期間中に香港を訪れた中国人観光客は前年を下回る水準とされ、香港小売株の悪材料となるだろう。
中国市場は春節の連休で本日まで休場となる。
(檜和田)
HSBCの減益決算で金融や不動産株が弱含みそう
HSBC(00005)が23日引け後に発表した14年12月期決算は前年比15.5%減益と不調。同銘柄は、ロンドン市場で一時6.48%安(終値は4.63%安)、NY市場で一時5.38%安(同4.28%安)まで売り込まれた。香港市場でも株価が弱含めば、香港系金融セクターや不動産セクターへの悪影響が懸念される。一方、高値更新が期待される銘柄に注目したい。テンセント(00700)は株式分割後の高値138HKD(15/1/27)、長城汽車(02333)は上場来高値51.9HKD(13/10/23)が射程圏に入っている。
(奥山)