今週の香港市場でハンセン指数は年初来高値更新を視野に入れた動きが予想される。24日まで中国市場が休場のため、その間は外部要因が相場の方向性を左右する。ギリシャへの金融支援延長決定が好材料となり、20日の米株市場ではNYダウやS&P500が過去最高値を更新。週初めは香港市場でも楽観ムードが広がりそうで、買いが先行するだろう。ただ、今週は25日にHSBCの中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表予定で、その結果が相場の波乱を招く可能性がある。数値が芳しくなかった場合、追加金融緩和への思惑が浮上するかを見極める必要がある。もっとも、同日(25日)から取引が再開される中国市場が強含んだ場合、ハンセン指数は一時的に2月5日に付けた年初来高値25,048pt更新を試す局面も想定される。
今週の中国市場は24日まで春節(旧正月)に伴う休場で、25日から取引再開となる。上海総合指数は今週もじり高傾向が続くだろう。前週17日まで7営業日続伸中で、強い先高観が相場を後押ししそうだ。ちなみに前回の7営業日続伸は14年11月20〜28日だが、当時は中国人民銀行(中央銀行)による利下げ発表をきっかけにして上昇トレンドが加速した経緯がある。
(檜和田)
長江実業など大型株中心の展開を想定
日米の株高など外部環境を好感し、大型株中心の展開になりそうだ。長江実業(00001)は18日に14年7月に付けた高値152HKDを更新するなど、年初から大きく上昇中。他の香港系銘柄にも買いが波及すれば、ハンセン指数を押し上げそうだ。
(奥山)