20日の香港市場でハンセン指数は落ち着きどころを探る値動きとなろう。昨日に続き、中国証券当局による証券大手3社に対する信用取引口座新規開設の3カ月間差し止め処分が相場の重荷となりそう。本日発表予定の中国の14年通年の国内総生産(GDP)は、政府目標である7.5%前後を割り込むとの見方が多い。14年12月の鉱工業生産の予想中心値は前年同期比7.5%増で前月の同7.2%増から加速する見込み。昨日大幅に続落したハンセン指数の目先の下値目処としては23,400pt前後が想定される。同水準は終値ベースでの年初来安値23,485pt(1/6終値)のほか、12月安値22,585pt(12/17終値)からその後の高値24,350pt(1/15終値)までの上昇幅1,765ptの半値押し水準23,467pt、日足ベースでの一目均衡表の雲下23,439pt(1/20:Quick)などの節目が介在している。
20日の中国市場で上海総合指数は売り先行後に下げ渋りを見せるかに注目したい。同指数は昨日、08年6月以来約6年7カ月ぶりの大幅下落(7.7%)。弱気に転じる投資家も少なくないだろうが、急落は昨年末からの鋭角的な上昇に対する自律調整とも捉える。押し目買いのタイミングを探る展開となるか。
(檜和田)
中興通訊が94%増益
中興通訊(00763)は19日引け後、14年12月期で前年比94.17%増益になったとの業績速報を発表した。売上高は同7.99%増だった。一方、建機大手の中聯重科(01157)は14年12月期における前年比70〜80%の減益見通しを発表した。
(奥山)