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今月の特集記事新興・ハイテク産業の積極投資目立つ ~2017年は6.9%成長、ネット消費も右肩上がり~


中国の2017年GDP(国内総生産)は前年比6.9%増と、政府目標の「6.5%前後」を上回った。前年成長率を上回ったのは7年ぶりだ。固定資産投資と消費はやや減速したが、ハイテク産業を中心に鉱工業生産が復調。また、輸出入(貿易)がプラス成長となり経済全体を押し上げた。ただ、供給側改革の継続や不動産価格の抑制、債務問題の解決など課題は山積みで、18年は6%台半ばの成長率に落ち着くと見られる。

工業生産と輸出入がけん引

中国の主要経済指標

中国国家統計局の寧吉喆局長は1月18日、経済指標発表の記者会見において、「(統計は)予想を上回った」と素直に語った。その理由として、供給側改革の進展や新興産業の成長などを挙げた。

鉱工業生産の成長率が6.0%(16年)⇒6.6%(17年)へと加速した。そのうち、ハイテク産業が前年比13.4%増、設備製造業が11.3%増。コンピュータ、通信、電子設備分野の投資増が成長を後押ししたようだ。PPI(卸売物価指数)は6年ぶりにプラスに転じ、生産調整の成果がうかがえる。また、輸出入も3年ぶりにプラス成長。世界経済の好景気に伴う輸出需要の回復と、素材調達に加え越境ECの活況などが輸入増につながった。

一方、都市部固定資産投資は8.1%(16年)⇒7.2%(17年)、社会消費品小売総額は10.4%(同)⇒10.2%(同)と成長がやや減速した。


「中国のGDP成長率 (前年比)」「中国の四半期GDP成長率」

「新興・ハイテク」と「ネット消費」

17年の中国経済は、全体の数字よりもその内訳に注目したい。固定資産投資は全体では減速したが、そのうちインフラ投資は前年比19%増と16年成長率を1.6pt上回った。共産党大会前のテコ入れが奏功した形だ。また、ハイテク製造業は17%増、設備製造業は8.6%増といずれも前年より加速。IT・電子産業を中心に製造自動化などでの積極投資が増えたもよう。その結果、産業ロボットの生産量は前年同月比50%超となる月が多く、新エネルギー車やIC生産も伸びている。新興産業を中心とした設備投資が工業生産を後押しするという好循環ができてきた。

消費の中心はやはりインターネットだ。17年のネット販売額は前年比32.2%増の7兆1751億元。そのうち、約4分の3を占めるネット通販(いわゆる「実物商品」の販売)の増加率は28%。小売総額に占める比率は15%(前年比2.4pt上昇)となった。この数字は12月単月では19.6%まで上昇し、「消費の2割はネット経由」という状態だ。一方、サービス消費(「実物商品」以外)も前年比48.1%増と大きく伸長。ネット経由の旅行や娯楽消費が拡大している。

マクロからみた中国株投資のポイントは、「新興・ハイテク産業」「ネット関連」と大きくまとめられるだろう。いずれも、足元の成長と今後の発展が期待される分野である。


「主な新興・ハイテク産業の生産高(量)の推移」「ネット消費の成長と消費全体への貢献」


(上海駐在員事務所 奥山)

GDP統計の怪

中国のGDP統計が1月18日に発表された★発表時間が当初の午前10時(北京時間)から午後3時に変更となり何か異変でも発生したかと思っていたら、当日開幕され、今春の国家・政府人事や、憲法改正案等を審議する中国共産党中央委員会会議(2中総会)に国家統計局長も出席する関係で異例の時間変更となったようだ★それにしても中国のGDP統計作業は世界最速ではないだろうか★しかも李克強首相は1月11日に訪問先のベトナムで「17年のGDPは6.9%前後になった模様だ」と発言しており、おそらく新年早々習近平主席の承認を得て統計値は固まっていたようだ★日本はGDP速報値発表に約1.5カ月、米国は約1カ月要するのに比べ異常に速いことがわかる★17年の中国GDPを四半期ベースで見ると、6.9%、6.9%、6.8%、6.8%と実に見事な安定性を示現し通年でも6.9%と、目標の6.5%を上回り、7年ぶりに前年実績を上回る成果となった★問題は中国統計が信用できるかということだ★「中国の統計は政治的配慮により歪められている」と永年にわたり囁かれていた「中国の経済統計疑惑」だが、最近では中国当局も認めるところとなっている★昨年3月の全人代で習主席が遼寧省分科会に参加し「公明正大な数字こそ見栄えがよい」と極めて異例な発言を行い、その3カ月後に発表された遼寧省の1-6月期の名目GDPが前年同期比マイナス20%と、衝撃の結果となったことは記憶に新しい★各省市自治区の第1四半期から第3四半期までのGDPデータでは北京(6.8%、6.8%、6.9%)や上海(7.0%、6.9%、6.8%)のように全国統計と平仄を併せている地域もある一方習主席に一喝された遼寧省は2.5%、2.1%、2.4%と異常に低い数値を示しており、これが正直ベースの統計だったことは間違いない★中国では最近地方政府が相次いで「GDP水増し」を申告しており中国審計署が昨年12月に発表したデータによると、中国では雲南省、湖南省、吉林省、重慶市の4省・10地方政府で、財政収入約15.5億元(1元≒17円)の水増し報告が確認されたという★中国のGDPは82兆元規模、この程度であれば大した誤差ではないが、統計捏造を中国政府が認め、根絶すると宣言した意味は大きい


(主席研究員 杉野)

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