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中国からの便り

第176回:多様化が進む香港のキャッシュレス決済事情

オクトパスカード、クレジットカードやアリペイなど多様化する香港のキャッシュレス決済。

中国本土は「キャッシュレス先進国」と言われ、現金を持たずに不自由なく生活できる社会となっている。一方、香港はここ数年キャッシュレス決済を促しているとは言え、タクシーや庶民の台所「市場」などは現金払いのみであり、日常生活にはまだ現金が欠かせない。本稿では香港のキャッシュレス決済事情を簡単に紹介する。

中国本土はQRコード決済が主流となっているが、香港ではクレジットカードや交通系ICカード「オクトパス(八達通)」をはじめ、キャッシュレス決済が多様化している。

オクトパスは1997年に導入され(日本のSuicaより4年早い)、香港で一番オーソドックスな決済手段である。公共交通機関に限らず、スーパー、自動販売機や駐車場など幅広いエリアで使用できる(約4万カ所の小売店で利用可能、1日当たりの取引回数は約1500万回)。マンションなどのエントランス(共有玄関)カードとして活用されるところも多い。オクトパスはオートチャージができるほか、地下鉄駅やコンビニなどでも気軽にチャージできる。観光客にとってもオクトパスは必須アイテムである。移動やちょっとした買い物に便利であり、より快適に観光することが出来る。香港に旅行する機会があれば、ぜひオクトパスを利用してみてください。

香港はクレジットカード文化も発達。銀行はよくスーパー、家電量販店や映画館などと連携し、「ポイント還元」キャンぺーンを行っている。ポイントを貯めるため、香港人は大型家電や家具など高額消費に限らず、食事などの少額消費にもクレジットカードを愛用している。特にキャッシュバック付きとマイル系のクレジットカードの人気が高い。多くの銀行はキャセイ・パシフィック航空のマイレージプログラム「アジア・マイル」と提携している。アジア・マイルは利用者の消費金額に応じ、ポイントを付与する。そのポイントを使って特典航空券に交換できるほか、iPhoneなどの人気グッズを購入することもできる。

香港政府も積極的にキャッシュレス化を推進し、2018年9月に即時決済システムであるFPS(ファースター・ペイメント・システム)の運営を始めた。大手銀行やアリペイなどの電子決済会社が同システムに参加。電話番号とメールアドレスを使うだけで、即時振込が可能となる。FPSが導入されてから約2年間で、登録口座数は既に600万を超えた。かなり浸透していると言える。

Apple PayとSamsung Payも参入しているが、域内では中国本土の2大決済アプリ「アリペイ」と「ウィーチャットペイ」の躍進が目立つ。両アプリはショッピングモールやスーパーなどと連携し、電子クーポンや即時割引などを提供することでユーザーの支持を得た。アリペイの利用者数は既に200万人を超えている。また、アリペイは単なる決済手段ではなく、ライフ・プラットフォームへと進化しつつある。現在、アリペイのアプリ1つで携帯電話料金・光熱費の支払い、買い物やフードデリバリーなど多くのサービスの利用が可能となっている。19年1月末からは香港の一部ミニバスでアリペイ経由での運賃支払いが可能となり、20年末には地下鉄(MTR)への導入も見込まれている。筆者はまだクレジットカードとオクトパスを使うことが多いが、今後1つのアプリで旅行や買い物など魅力的なサービスが増えれば、そのアプリを使う頻度が高まると考える。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) 黄 蘊姸)

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