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中国からの便り

第162回:微信で大事なお付き合い 「いいね!」で作る関係性

とある公安局で行われた「愛国者精神」を競うネット投票画面

古今東西、人との付き合いは大事である。コネ文化が社会に深く根付いている中国ではなおさらだ。様々な結びつきを総称して、中国語では「関係(グァンシ)」と言うが、日常生活でもビジネスでもこの言葉を聞くことが多い。近年は、ネットやスマホの社会でも「関係」が重要視されている。

その最たる例が、微信(WeChat)上の付き合いだろう。「中国版LINE」とされる微信の中には「朋友圏(モーメンツ)」と呼ばれる投稿機能がある。手軽な日記のようなもので、「美味しい料理を食べました」「日本に旅行しています」など日常の出来事を写真付きでアップしたり、注目ニュースのリンクを貼る人が多い。フェイスブックやインスタグラムなどと同じイメージになろうか。自己主張が大好きな中国人は、些細なことでもすぐにシェアするのが特徴だ。

投稿になくてはならないのが「いいね!」機能。中国語では「賛(ザン)!」と言うが、これは投稿コンテンツに対し「きれいな写真だね!」などと賛意を示すと同時に、「ちゃんと見ていますよ!」という自己アピールにもつながる。

私も時として、微信上の知人・友人の投稿に意識的に「いいね!」を押してしまう。恥ずかしながら、その行為には友人関係を今後も円滑に進めたいという"裏テーマ"があるのも事実だ。「押さないと仲間外れになる」という切迫したものではないが、とりあえず押しておけば波風が立たないのも事実。とある企業のIR担当者は、自社の業績速報などに加えて、プライベート情報もたくさん発信している。私はそれを見るたび、思わず「いいね!」。今後の企業訪問や取材が円滑に行くように布石を打っておくのだ。このような「ビジネスいいね!」は誰もが行っている......と思う。"ゴマすり"と言えばそれまでだが。

微信上には、これ以外にも他者との関係性の度合いを試される機能やサービスがたくさんある。「投票機能」もその一つだろう。

中国では近年、政府機関や一般企業、学校などが盛んにインターネット投票を活用している。多くの場合、内部表彰者を選ぶのが目的。投票時の参考にと、サイト内には候補者の写真や功績などが示される。いわば優秀人材の"選抜総選挙"だ。

特徴的なのは、投票権が社員や生徒などだけではなく、外部にも広く開放されていること。突然、友人から微信上で「この人に投票してください!」というお願いメッセージが回ってくることもしばしばだ。私にとって候補者は"赤の他人"なので、本当は無視すればいいのだが、ここでも「関係」が重要になってくる。今後のことを踏まえ、何のメリットもないのにとりあえず投票し、それを友人に報告する。「助けてあげたよ!」と恩を売るようなものだ。何もそこまでしなくても......と思うが、これで友好関係が担保できるのならお安い御用だ。

これらの経験から学んだことは、中国ではネット上の些細な付き合いが今後の関係性を深める際に多少なりとも役に立つということだ。現地の人と日々接していると、大雑把な側面をいつも感じる一方、コネや人脈が絡むとものすごく繊細に考える人が多いことに気付く。所詮ネットやスマホ上のことだから、適当に済まそうと思うといつの間にかその仲にヒビが入りかねない。厄介な時代になったものだが、華麗な人脈をスマートに築くためには必要なテクニックでもあろう。なんだか、他人の目を気にする日本人に似てきたような気もするのだが......。

(東洋証券上海駐在員事務所 山藤 秋男)

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