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中国からの便り

第155回:熾烈なナンバープレート競売 「持久戦」を覚悟?

(画像1)代行業者が提供する競売システムの模擬画面

昨年1月、筆者は何回もの試験を受け、やっと運転免許証を取得した。次のステップは車とナンバープレートの購入。しかし、車はお金さえあれば買えるが、ナンバープレートは一筋縄ではいかない。

中国各地によってシステムは異なるが、筆者が住む上海では、市政府が交通渋滞を緩和するため、ナンバープレートのオークション制度を導入している。毎月の交付は1万枚前後。これをゲットするため、毎回10万~20万人がオークション(競売)に参加する。争いは熾烈を極め、10回連続失敗した人もザラにいる。筆者は「持久戦」を覚悟しながら、昨年末から競売に参戦しているが、過去3回はいずれも落札失敗という惨憺たる結果だ。

競売は毎月第3もしくは第4土曜日の10:30~11:30にオンライン方式で行われる。これを勝ち抜くためには、インターネットの速さというハード環境に加え、頭脳、目、手の反応速度も大事。1回目はネット上の問題で競売ページすら開けなかった。残りの2回は、ネットは大丈夫だったものの、自分の反応が遅くて苦汁をなめた。

競売時間は1時間あるが、実質的には最後の15秒で勝負が決まると言われている。この短い時間内に、「値付け(入札)」「検証コード入力」「提出」という3工程を完成させなければならない。

(画像2)「変態的」な検証コード

まず重要なのは最初の値付け。画面上で随時変動する「入札参考価格」(最低額と最高額が示される)を見ながら決める。限られた時間で適切な入札価格を決断するのは非常に難しい。次は、参加者の間で「変態的」と呼ばれる検証コード入力。画面上にランダムに示された英数字(通常は6桁)を別の空欄に入力する方式だが、そう簡単には行かない。「後ろ4桁を入力してください」「○をつけていない数字を入力してください」などの細かい指示が付いてくるのだ。「画像2」のように、「←の方向に従い、右から左への順で4桁の数字を入力してください」というワケの分からない要求が出ることもある。残り時間数秒でこのような問題に遭遇するとかなり悲惨だ。幸い、筆者はまだ変な検証コードに当たったことはないのだが。

個人の力ではなかなか落札できないので、代行サービスも流行っている。代行料は1万元前後(約16万5000円)。ナンバープレートの直近落札価格は8万9400元(約150万円)なので、総計約10万元(約165万円)!これだけあれば車1台が買えてしまう。彼らは経験豊富なので、例え先述のような変な検証コードに遭遇しても平気で操作できるだろう。ただ、100%落札できるとは限らない(失敗した場合、代行料は返金される)。

この競争を避けて、新エネルギー車を購入する方法もある。上海では、新エネ車を買うと緑色の専用ナンバープレートが無料で取得できる。ただ、申請手続きは複雑だ。充電設備を備えた駐車スペースを持つのが条件だが、今住んでいる団地は築30年で、元々駐車スペースが少ない。さらに、契約者ごとの専用スペースがあるわけではなく、どこに停めてもいい「自由駐車方式(早い者勝ち)」なので、充電設備がある所に毎日駐車できる保証はない。

こんな状況の中、筆者は代行業者に頼らず、毎月せっせと競売に参加し続けようと思っている。どうせ失敗すると半ばあきらめながら。1年経っても落札できなかったら、また、次の手を考えよう。ふう。

※画像はいずれもスマホ画面のキャプチャー

(東洋証券上海駐在員事務所 孫 佳賢)
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